「カジノが変えるアジア」と題して講演する村山祐介さん
7月15日(土)、「沖縄にカジノは必要か」をテーマとした″カジノ問題シンポ2006″にパネリストとして参加しました。このシンポジウムは、カジノという法的には違法な賭博が観光振興や経済効果などの名目だけで論じられ、その解禁と導入に向けた動きが加速していることに危機感を抱いている私をはじめとする県内の女性団体や個人が実行委員会を組織して開催しました。
はじめに朝日新聞経済部記者の村山祐介さんが「カジノが変えるアジア」と題して講演し、アジア諸国におけるカジノの現状を報告しました。
その後、シンポジウムが行われ、パネリストには私の他、沖縄ゲーミングエンターテイメントワールド調査会の国場幸一郎会長、かいクリニックの稲田隆司院長、沖縄教育出版の川畑保夫社長、それに村山祐介記者が加わり、カジノ導入の是非を討議しました。コーディネーターには沖縄タイムス社編集局の上原徹次長があたりました。
国場会長は、観光振興の面からカジノ導入を主張しました。それに対し、稲田院長は、ギャンブル依存症の現状を訴え、導入による危険性を指摘しました。川畑社長は、沖縄の経済振興を図るにはカジノでなく、沖縄にふさわしい産業を興すべきだとし、安易なカジノ導入を問題視しました。私も川畑社長の主張に沿いながら、カジノ導入による社会への影響を訴え、カジノに頼らない自立経済を目指すべきだと強調しました。
シンポを終えてパネリストの皆さんや開催にご協力をいただいた方々と懇談しましたが、カジノ問題の重要性を再認識させられ、機会あるごとにカジノ問題を話し合う場を作っていくことで意気投合しました。ご支援とご協力をいただいた皆さま、本当にありがとうございました。
カジノ導入の是非を討論するパネリスト